2004/01/26作成 HOME
アゲハ幼虫の育て方 ■アゲハ幼虫の探し方
■幼虫の成長
■さなぎへの準備
■さなぎの姿へ変化
■越冬するさなぎ達へ
■羽化
■ナガサキアゲハ成長記録
卵からの成長記録2009


■アゲハの幼虫の飼育と観察■



蝶は幻想的で美しいですね。
幼虫の愛らしさにも飼い始めると夢中になりますよ。
飼育〜羽化への道、秋の幼虫の冬越しについてを
ここでは記しています。
2003/06/24作成
2010/01/02更新
2022/02/03更新


■アゲハの幼虫の探しかた■
飼育してみよう!アゲハの小さな幼虫はどこにいるのかな?
食草

チョウの幼虫は、その種類によって好んで食べる植物(食草)が決まっています。
葉なら何でもいいというわけにはいきません。
タマゴや幼虫がついていた木の種類の葉だけを、
たくさんあげてください。

自宅の庭以外の場所で見つけたひとは、
どの場所の、どの木で見つけたか
しっかり覚えておいてくださいね。
おなかを空かせたりしないように
常に新鮮な葉を用意して与えてあげてください。
しおれたり水分の無くなった葉は食べません。


クロアゲハ・ナガサキアゲハ…ミカン カラタチ サンショウ イヌザンショウ カラスザンショウ ユズ 八朔 檸檬
備考:柑橘系の木に大抵います!
柚子、檸檬、八朔などなど。
ナガサキアゲハの幼虫(1令〜4令)は
独特のツヤのある青緑色の体色です。
ユズ・サンショウの枝には
トゲがあるから気をつけて。


モンキアゲハ…サンショウ イヌザンショウ カラスザンショウ
備考:サンショウの葉はスーパーでも売ってます。
飼い始めたはいいけど終令近くの幼虫の食欲は旺盛です!身近に自然がなくて与える食草も少なくなってきて不安な人はスーパーにダッシュ。



カラスアゲハ…サンショウ イヌザンショウ カラスザンショウ
備考:終令時代、顔のように見える模様が
クロアゲハより地味なように思います。
気のせいかも知れませんが…



キアゲハ…パセリ 人参
備考:食草パセリはスーパーに必ずあるので飼いやすさは一番かも。
ただ幼虫の姿を少しこわく感じてしまう方もいるかも?(とてもハデな模様なんです)
そんな時は体でなく顔を見てあげてくださいね。
割箸&パセリの組み合わせで置いておくと
割箸を常に寝床として使用し→割箸でさなぎに→羽化へ の道を歩んだ子もいました。
とにかく飼いやすさはNO.1だと思います。
ここの管理人が小学生時代初めて飼ったのもキアゲハの幼虫でした。

アオスジアゲハ…クスノキ



 
ユズ            サンショウ 

大きな写真はコチラ


食べたアトなどがあれば幼虫のいる可能性大です。
たいてい葉の先端から、かじって食べます。

※こんな感じです。
葉の真ん中に穴をあけるような食べ方はしません。
さて、幼虫は見つかりましたか?

☆アゲハの2令幼虫の姿
おりしもこの方、脱皮中!
頭が小さくお面のようにズレているので
脱皮中だとわかります。
皮と一緒に、お顔もお面を外すように
ホロリと脱皮します。

みかんの花咲く中ひっそりと眠る3令幼虫@2005年5月20日


庭に食草を植えると成虫が飛んできて
タマゴを生んでくれるかも知れません!
(マンションの8階に住んでいた時も鉢植えのミカンに
アゲハが飛んできて、タマゴを生んだ事があります。)
連れ帰る時は体をつかんだりせず、枝ごと持ち帰ります。
体をつかむと、幼虫の気門に人間の手の脂分などが付着して育っていけなくなることもありますので、絶対にやめましょう。
どんなにかわいくても体をつかんだり、撫でたりはよくないです。
(食草を入れ替えたりする時手に伝ってくることがありますが、
そうした時に手につたわせて観察するのはOKでした。)


飼育ポイント【1】

※←他のアゲハ幼虫のかじったあとスレスレにタマゴが生んであります

黄色くまんまるの小さなタマゴを見つけたひとは…
(アゲハは葉の裏側に一粒ずつ、産み付けていきます。1ヵ所にまとめてドッサリ産んであるのは違いますよ)

虫かごで育てると隙間から小さな幼虫は出て行ってしまいます。虫かごの上部をたくさん穴を開けた(←空気穴)ラップで覆い、フタ(普通は 隙間のあるアミ状のフタですね)をかぶせます。
隙間から出て行かない大きさに育つまではこの方法がよいでしょう。

飼育ポイント【2】

食草がしおれないように、と
水を入れたコップやビンに入れて
幼虫を飼うと水の中に落ちてしまう幼虫がいるんです!
必ず脱脂綿やラップなどでカバーして水面が出ないようにしましょう。
水に一度でも落ちた子はすぐに発見して救っても死んでしまうんです。
幼虫にとっては危険がいっぱいです。
せめて家で飼われる幼虫だけは危険な目にあわせないように気遣ってあげましょう。

私は、ミカンやサンショウの枝の切り口を、
水をたっぷり吸わせた脱脂綿(カット綿)でくるんで
そこを小さく切ったラップで包み、輪ゴムで止めて
おイモ達に与えていました。
葉がなくなるまで しおれないまま新鮮でした。




1993年〜管理人の母がこうやって育てていました

現在は、マスカットとか買ったとき付いてる、
小さな水筒みたいなのがありますよね(根元に水分供給の為に付けてある)
あれを取っておいて、みかんの枝をさして使っています。
あのミニ水筒が一番清潔で新鮮さを保てると思います。


☆次のページへ⇒

前のページに戻る